腎臓病診療における新型コロナウイルス感染症対応ガイド

COVID-19と急性腎障害 kidney

1. COVID-19とAKIの疫学

COVID-19患者における急性腎障害(acute kidney injury: AKI)の頻度と腎代替療法(renal replacement therapy:RRT)の実施に関する報告は、当初中国からのものが圧倒的に多く、その後COVID-19の世界的な感染拡大に伴って欧米からの報告が多数加わった。様々な重症度の患者集団が報告されていることもあって、AKIの発生頻度は一定しない(表11-12。系統的レビューとメタ解析では、中国、イタリア、英国、米国からの合計6,945人分の報告をもとに、COVID-19患者におけるAKIの頻度は8.9%(95%信頼区間:4.6~14.5%)と算出された13。これは、一般の市中肺炎におけるAKIの頻度と同程度である。全体の傾向としては、パンデミック初期に主に中国から報告されたAKIの頻度は低く1-5、その後感染爆発が生じたニューヨークやヨーロッパからの報告は相対的に頻度が高くなっている8-12。これには採用したAKIの定義の差(KDIGO基準14の使用の有無、同基準内の尿量基準の使用の有無など)や、医療・社会システムの違い、COVID-19の病原体であるSARS-CoV-2ウイルスの遺伝子型の多様性15などが関与している可能性がある。集中治療室(intensive care unit: ICU)においてCOVID-19患者がAKIを発症する頻度は、当初COVID-19以外の一般的なICU患者におけるAKIの頻度(30-50%)と比して特に高いものではなかったが2,6,7、その後アメリカやフランスからは80%程度とするものが複数報告された8,12。また、ニューヨークからの報告ではRRTを要した患者は全体の5.2%であったものの、挿管を要した患者に限るとその割合は23.2%まで上昇した9。特に重症のCOVID-19患者において、AKIは注意すべき合併症であると言えよう。

AKIを発症するタイミングにも注目すべきかもしれない11。入院時にすでにAKIを発症しているパターンと、入院後約1週間前後で発症するパターンが報告されており、後者のほうが予後が悪い傾向にある16,17。また、COVID-19患者では蛋白尿や血尿といった尿所見の異常が高頻度で見られ、予後と関連したとする報告もある3,4,18

重要なことに、AKIを合併するとCOVID-19の致命率が上昇することが複数の報告によって示されてきた。AKIを合併したCOVID-19肺炎患者の死亡率は、合併しなかった患者と比較して有意に高く(57.1% vs 3.0%)4、特にステージ2以上の重症AKIは交絡調整後も院内死亡と有意に関連したと報告されている(ハザード比:3.51~4.38)3。AKIの発症とステージ分類はICU患者においても死亡と有意に関連した12

以上をまとめると、AKIはCOVID-19の経過中に一定の割合で合併することが世界各地で経験されており、しかも患者の生命予後と有意に関連する。AKIを合併する症例を早期に認識して対応することは、他疾患に合併するAKIの場合と同様にCOVID-19患者の予後改善に資する可能性があるため、AKI発症には十分に警戒して診療にあたることが求められていると言えるだろう。

表1. COVID-19コホートと腎障害の頻度

報告 コホートの国籍、研究デザイン 総患者数 AKI(%) RRT(%)
Guan WJ, et al1 中国・全土(多施設:入院患者) 1099 0.5% 0.8%
上記のうち重症患者のみ 173 2.9% 5.2%
Wang D, et al2 中国・武漢(単施設、肺炎入院患者) 138 3.6% 1.5%
上記のうちICU患者のみ 36 8.3% 5.6%
Cheng Y, et al3 中国・武漢(単施設、入院患者) 701 5.1% データなし
Pei G, et al4 中国・武漢(単施設、肺炎入院患者) 333 11% 3.0%
Zhou F, et al5 中国・武漢(2施設、入院患者) 191 15% 5.2%
Arentz M, et al6 アメリカ・ワシントン(単施設、ICU患者) 21 19% データなし
Yang X, et al7 中国・武漢(単施設、ICU患者) 52 29% 17%
Argenziano MG, et al8 アメリカ・NY(単施設、入院患者) 850 34% 14%
上記のうちICU患者のみ 236 78% 35%
Hirsch JS, et al9 アメリカ・NY (多施設、入院患者) 5449 37% 5.2%
Brill SE, et al10 イギリス(単施設、入院患者) 450 19% データなし
Portolés J, et al11 スペイン(単施設、入院患者) 1603 21% 1.1%
Joseph A, et al12 フランス(単施設、ICU患者) 100 81% 13%

2.COVID-19におけるAKIの発症機序とコントラバーシー

COVID-19がAKIを合併する機序としては、重症肺炎に伴う換気障害、不安定な血行動態(ショック、溢水)、各種サイトカイン産生、横紋筋融解、ウイルスや二次的な細菌感染による敗血症などに加えて、腎臓自体にウイルスが直接感染する可能性が当初より指摘されてきた19

COVID-19の原因となるSARS-CoV-2ウイルスが細胞に侵入する際には、細胞表面に存在するアンジオテンシン変換酵素2(ACE-2)とプロテアーゼの一種であるTMPRSS2を利用する。両者は肺胞上皮細胞をはじめとして全身に分布するが、腎臓では尿細管上皮細胞とポドサイトに豊富に発現することが知られている20,21。COVID-19の剖検例で全身臓器におけるウイルスの分布を検討した研究では、肺・咽頭の他、腎臓、心臓、肝臓、脳でSARS-CoV-2ウイルスが検出された22。また、COVID-19感染に関連する多臓器不全で死亡した患者の剖検例では、電顕像でスパイクを伴うウイルス構造が尿細管上皮とポドサイトに確認され、免疫染色で尿細管上皮細胞に一致してウイルス由来の遺伝子が検出された22-24

しかしながら、こうした一連の報告の一方で、電子顕微鏡で捕らえられたウイルス構造は細胞内小器官の一種であるとする指摘や25、ウイルス由来の遺伝子はウイルス血症の影響を反映したごく低濃度でしかないとする議論もあることには注意を要する26。加えて、最近発表されたAKIを合併したCOVID-19患者10名の腎生検に関する報告でも、腎組織からSARS-CoV-2ウイルスは検出されなかった27。したがって、現時点では、COVID-19の病態生理においてSARS-CoV-2ウイルスが尿細管上皮細胞やポドサイトに直接感染するか否かについて結論づけることはできない。

サイトカインに関しては、特に重症のCOVID-19で血漿中の腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor:TNF)やinterleukin(IL)-6などの濃度上昇が当初から観測されており28、これらをターゲットとした治療も検証されてきたが、最近の報告では従来のICUにおける敗血症と比較して「サイトカインストーム」と呼べるほどその濃度が高くないという指摘もあり29、こちらについても続報が待たれる。

欧米におけるCOVID-19患者の腎生検による検討では、尿細管壊死が多くみられるが27、特にアポリポ蛋白L1遺伝子(APOL1)のハイリスク変異体を持つ患者で巣状分節性糸球体硬化症(focal segmental glomerulosclerosis:FSGS)を発症した症例も散見される30-32。また、血栓性微小血管症(thrombotic microangiopathy:TMA)の所見が観察された報告も複数ある27,33

3. COVID-19診療ガイドラインにおける推奨

国際的な敗血症ガイドラインを作成してきたSurviving Sepsis Campaignは重症成人COVID-19患者の管理についてのガイドラインを2020年3月に公表した34。この中で、腎合併症について直接触れた項目はない。「酸素化改善を目的とした吸入一酸化窒素(NO)のルーチン使用を避けること」ならびに「初期補液として人工膠質液を避け、生理食塩水よりもリンゲル液のような晶質液(balanced crystalloid)を用いること」が、AKI発症やRRTを避けられる可能性が既報で指摘35,36されていることを理由に推奨されている。また、人工呼吸器管理を要する患者では、過度に体液バランスを正(in-over)に保つことが呼吸器離脱の遅延と関連しうることから37、過剰輸液を制限する戦略(conservative strategy)が提案されている。

なお、抗ウイルス薬や回復者血清による治療など複数の治療法が各国で治験段階に進み検討されているが、現時点でエビデンスをもって臨床応用・保険収載されたものはなく、本ガイドラインでもすべて「使用しないよう提案する」もしくは「推奨なし」となっている。COVID-19に関連したAKI治療に関しても、疾患特異的な知見がバイオマーカーやRRTに関して得られていない状況にあるため、既存の一般的なAKI治療の範囲を逸脱するものはないと言える。

4. 実際の治療に際しての注意-肺腎連関の視点から-

COVID-19の特徴としては、感染した者の多くは無症状または軽症に留まる一方で、一定数の患者の呼吸状態が数時間の経過で急激に悪化し、時に致命的な重症肺炎を引き起こすことが臨床上問題となっている。従って、腎臓病診療の観点から実際のCOVID-19の治療に携わる上では、肺腎連関を意識することが必須となってくる。

重症患者における肺腎連関の取り扱いに関しては、最近Acute Disease Quality Initiative (ADQI)からコンセンサスレポートが出されており、参考になる部分が多い38。一般に急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)に代表される呼吸不全はAKIの発症リスクを上昇させ、逆にAKIも人工呼吸器管理を要するような呼吸器合併症のリスクを上昇させることが知られている。従って、両者に配慮した治療戦略が推奨されている(表2)。

表2: 肺腎連関を考慮した重症患者診療における提言(文献38より引用・一部改変)

AKI患者で呼吸障害を低減するために
  • KDIGOガイドライン14に準拠して、適切なAKI管理を実施すること
  • 過剰輸液を避け、必要に応じて利尿剤や腎代替療法による除水を選択し呼吸機能の回復と早期の呼吸器離脱を目指すこと
  • AKIに伴う酸塩基平衡異常が呼吸の換気機能に影響を及ぼすときには、腎代替療法の開始を積極的に考慮すること
呼吸不全患者で腎障害を低減するために
  • AKI発症リスクがある場合には、KDIGOガイドライン14に準拠して予防に努めること
  • (特に重症例で)少なくとも1日1回の血清クレアチニン値の評価と、尿量の持続モニタリングを実施してAKIを早期に検出すること
  • 呼吸器感染症を早期に認識して抗菌薬治療を開始するために、適切にスクリーニングを実施すること
  • <特に人工呼吸器使用中の場合>

  • 一回換気量や換気圧をモニターして肺保護換気を実施すること
  • 血圧低下、溢水、右心不全、腹腔内圧の上昇を警戒し、発症時には早期に対応すること
  • 体液過剰、腎毒性物質の投与、高用量一酸化窒素の使用などを可能な限り避けること

5.人工肺、腎代替療法の使用について

重症COVID-19の診療においては、人工呼吸器治療に反応しない低酸素血症への対応として体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)の使用を考慮する場面を経験する。また逆に、重症患者における体液・電解質管理などにおいて腎代替療法、特に持続的腎代替療法(continuous RRT:CRRT)を考慮する場面も多い。実臨床においては、利尿剤抵抗性の体液過剰に対するRRTの使用は、呼吸機能改善に資する可能性があり、酸塩基平衡の補正を通じて呼吸機能に影響を与えうる。一方で、ECMOを要する呼吸不全患者では、RRTを要するような重症AKIを高頻度で併発し、特に体液過剰を伴う例では死亡率が上昇することが知られる。

以上のような見解はあるものの、RRT自体が呼吸不全を軽減する、またはECMO自体が腎障害を惹起もしくは軽減するというエビデンスは十分ではなく、あくまでも各臓器の不全状態に応じて装着を検討すべきであると提言されており38、COVID-19診療においても参考になる。

ECMOを使用したCOVID-19治療における腎障害に関連した注意点を二点挙げたい。一つ目は、溶血や横紋筋融解症が合併することがあり、AKIのリスクとなることである。臨床工学技士とも連携した溶血の有無の確認と、少なくとも1日1回は採血における評価(CK,ミオグロビン,BUN,Crなど)を実施すべきである。二つ目はRRT併用時の回路接続についてである。文献38で詳述されているようにECMO回路とRRT回路の両者を同時に用いる場合には、脱血・返血部位について何通りもの接続方法が考えられる。使用するデバイスや成人/小児の別、地域差などによって選択されるものとされるが、筆者らの成人ICUにおいては人工肺へのエアートラップや患者への空気塞栓を防止するため、RRT回路はECMO回路とは別に独立して確保したバスキュラーアクセスカテーテルに接続している。重症のCOVID-19患者においてはD-dimer高値に代表されるように凝固異常を高率に合併することが指摘されており39、実際にフランスからの報告では、CRRTを必要としたCOVID-19患者29人中28人で回路凝固が生じたという40。ECMO,RRT両者の回路内圧・回路内血栓について十分な注意を払いながら、特に避ける理由がなければ十分な抗凝固療法の併用を考慮すべきである。

参考文献
  • 1. Guan WJ, Ni ZY, Hu Y, et al. Clinical characteristics of coronavirus disease 2019 in China. N Engl J Med. 2020;382(18):1708–1720.
  • 2. Wang D, Hu B, Hu C, et al. Clinical characteristics of 138 hospitalized patients with 2019 novel coronavirus-infected pneumonia in Wuhan, China. JAMA. 2020;323(11):1061–1069.
  • 3. Cheng Y, Luo R, Wang K et al. Kidney disease is associated with in-hospital death of patients with COVID-19. Kidney Int. 2020;97:829–838.
  • 4. Pei G, Zhang Z, Peng J, et al. Renal involvement and early prognosis in patients with COVID-19 pneumonia. J Am Soc Nephrol. 2020;31(6):1157–1165.
  • 5. Zhou F, Yu T, Du R, et al. Clinical course and risk factors for mortality of adult inpatients with COVID-19 in Wuhan, China: a retrospective cohort study. Lancet. 2020;395:1054–1062.
  • 6. Arentz M, Yim E, Klaff L, et al. Characteristics and outcomes of 21 critically ill patients with COVID-19 in Washington state. JAMA. 2020;323(16):1612–1614.
  • 7. Yang X, Yu Y, Xu J, et al. Clinical course and outcomes of critically ill patients with SARS-CoV-2 pneumonia in Wuhan, China: a single-centered, retrospective, observational study. Lancet Respir Med. 2020;8(5):475–481.
  • 8. Argenziano MG, Bruce SL, Slater CL, et al. Characterization and clinical course of 1000 patients with coronavirus disease 2019 in New York: retrospective case series. BMJ. 2020;369:m1996.
  • 9. Hirsch JS, Ng JH, Ross DW, et al. Acute kidney injury in patients hospitalized with COVID-19. Kidney Int. 2020;98(1):209–218.
  • 10. Brill SE, Jarvis HC, Ozcan E, et al. COVID-19: a retrospective cohort study with focus on the over-80s and hospital-onset disease. BMC Med. 2020;18(1):194.
  • 11. Portolés J, Marques M, López-Sánchez P, et al. Chronic kidney disease and acute kidney injury in the COVID-19 Spanish outbreak. Nephrol Dial Transplant. 2020;35(8):1353–1361.
  • 12. Joseph A, Zafrani L, Mabrouki A, Azoulay E, Darmon M. Acute kidney injury in patients with SARS-CoV-2 infection. Ann Intensive Care. 2020;10(1):117.
  • 13. Chen YT, Shao SC, Hsu CK, Wu IW, Hung MJ, Chen YC. Incidence of acute kidney injury in COVID-19 infection: a systematic review and meta-analysis. Crit Care. 2020;24(1):346.
  • 14. Kidney Disease: Improving Global Outcomes (KDIGO). Clinical practice guideline for acute kidney injury. Kidney Int Suppl. 2012;2:1–138.
  • 15. Toyoshima Y, Nemoto K, Matsumoto S, Nakamura Y, Kiyotani K. SARS-CoV-2 genomic variations associated with mortality rate of COVID-19. J Hum Genet. 2020 July 22. doi:10.1038/s10038-020-0808-9 [Epub ahead of print]
  • 16. Gabarre P, Dumas G, Dupont T, Darmon M, Azoulay E, Zafrani L. Acute kidney injury in critically ill patients with COVID-19. Intensive Care Med. 2020;46(7):1339–1348.
  • 17. Suassuna JHR, Lima EQ, Rocha E, et al. Technical note and clinical instructions for Acute Kidney Injury in patients with Covid-19: Brazilian Society of Nephrology and Brazilian Association of Intensive Care Medicine. J Bras Nefrol. 2020;42(2 suppl 1):22–31.
  • 18. Cummings MJ, Baldwin MR, Abrams D, et al. Epidemiology, clinical course, and outcomes of critically ill adults with COVID-19 in New York City: a prospective cohort study. Lancet. 2020;395(10239):1763–1770.
  • 19. Gupta A, Madhavan MV, Sehgal K, et al. Extrapulmonary manifestations of COVID-19. Nat Med. 2020;26(7):1017–1032.
  • 20. Hamming I, Timens W, Bulthuis ML, Lely AT, Navis G, van Goor H. Tissue distribution of ACE2 protein, the functional receptor for SARS coronavirus. A first step in understanding SARS pathogenesis. J Pathol. 2004; 203: 631–637.
  • 21. Pan XW, Xu D, Zhang H, Zhou W, Wang LH, Cui XG. Identification of a potential mechanism of acute kidney injury during the COVID-19 outbreak: a study based on single-cell transcriptome analysis. Intensive Care Med. 2020;46(6):1114–1116.
  • 22. Puelles VG, Lütgehetmann M, Lindenmeyer MT, et al. Multiorgan and renal tropism of SARS-CoV-2. N Engl J Med. 2020;383(6):590–592.
  • 23. Su H, Yang M, Wan C, et al. Renal histopathological analysis of 26 postmortem findings of patients with COVID-19 in China. Kidney Int. 2020;98(1):219–227.
  • 24. Farkash EA, Wilson AM, Jentzen JM. Ultrastructural evidence for direct renal infection with SARS-CoV-2. J Am Soc Nephrol. 2020;31(8):1683–1687.
  • 25. Calomeni E, Satoskar A, Ayoub I, Brodsky S, Rovin BH, Nadasdy T. Multivesicular bodies mimicking SARS-CoV-2 in patients without COVID-19. Kidney Int. 2020;98(1):233–234.
  • 26. Cassol CA, Gokden N, Larsen CP, Bourne TD. Appearances can be deceiving – viral-like inclusions in COVID-19 negative renal biopsies by electron microscopy. Kidney360. 2020;1 (8):824–828.
  • 27. Sharma P, Uppal NN, Wanchoo R, et al. COVID-19-associated kidney injury: a case series of kidney biopsy findings. J Am Soc Nephrol. 2020;31(9):1948–1958.
  • 28. Chen G, Wu D, Guo W, et al. Clinical and immunological features of severe and moderate coronavirus disease 2019. J Clin Invest. 2020;130(5):2620–2629.
  • 29. Kox M, Waalders NJB, Kooistra EJ, Gerretsen J, Pickkers P. Cytokine Levels in critically ill patients with COVID-19 and other conditions. JAMA. 2020 September 03. doi:10.1001/jama.2020.17052 [Epub ahead of print]
  • 30. Kissling S, Rotman S, Gerber C, et al. Collapsing glomerulopathy in a COVID-19 patient. Kidney Int. 2020;98(1):228–231.
  • 31. Larsen CP, Bourne TD, Wilson JD, Saqqa O, Sharshir MA. Collapsing glomerulopathy in a patient with COVID-19. Kidney Int Rep. 2020;5(6):935–939.
  • 32. Kudose S, Batal I, Santoriello D, et al. Kidney biopsy findings in patients with COVID-19. J Am Soc Nephrol. 2020;31(9):1959–1968.
  • 33. Jhaveri KD, Meir LR, Flores Chang BS, et al. Thrombotic microangiopathy in a patient with COVID-19. Kidney Int. 2020;98(2):509–512.
  • 34. Alhazzani W, Møller MH, Arabi YM, et al. Surviving Sepsis Campaign: guidelines on the management of critically ill adults with Coronavirus Disease 2019 (COVID-19). Intensive Care Med. 2020;46(5):854–887.
  • 35. Gebistorf F, Karam O, Wetterslev J, et al. Inhaled nitric oxide for acute respiratory distress syndrome (ARDS) in children and adults. Cochrane Database Syst Rev. 2016:Cd002787.
  • 36. Semler MW, Self WH, Wanderer JP, et al. Balanced crystalloids versus saline in critically ill adults. N Engl J Med. 2018;378:829–839.
  • 37. Wiedemann HP, Wheeler AP, Bernard GR, et al. Comparison of two fluid-management strategies in acute lung injury. N Engl J Med. 2006;354:2564–2575.
  • 38. Joannidis M, Forni LG, Klein SJ, et al. Lung-kidney interactions in critically ill patients: consensus report of the Acute Disease Quality Initiative (ADQI) 21 Workgroup. Intensive Care Med. 2020;46:654–672.
  • 39. Kollias A, Kyriakoulis KG, Dimakakos E, Poulakou G, Stergiou GS, Syrigos K. Thromboembolic risk and anticoagulant therapy in COVID-19 patients: Emerging evidence and call for action. Br J Haematol. 2020;189(5):846–847.
  • 40. Helms J, Tacquard C, Severac F, et al. High risk of thrombosis in patients with severe SARS-CoV-2 infection: a multicenter prospective cohort study. Intensive Care Med. 2020;46(6):1089–1098.